中本 陽子 * ピアノ

中本陽子京都生まれ。5歳よりピアノをはじめる。

同志社中・高等学校を経て、同志社女子大学学芸学部音楽科ピアノ専攻卒業。同学部《頌啓会》特別専修コース終了後、2000年に渡仏。クレテイユ国立音楽院ピアノ科および室内楽科、リュエイユ-マルメゾン国立地方音楽院伴奏科をそれぞれ審査員満場一致にて首席卒業。

これまでに、ピアノを伊藤光子、福本俊之、ローラン・カバッソ、ジャクリーヌ・ブルジェス =モヌリー、室内楽をパスカル・ロボー、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ、伴奏法をアンジェリーヌ・ポンドペールの各氏に師事。

現在、パリ在住。様々な形式の室内楽コンサートおよび、声楽とのアンサンブルや合唱伴奏、舞台俳優とのコラボレーションにも力を注いでおり、活動は多岐に渡る。「言葉と音楽」という分野へも興味が深く、パリ市ベルリオーズ音楽院のフランソワーズ・ティヤール女史の歌曲クラス、ニース国際音楽アカデミーのダルトン・ボールドウィン氏のマスタークラスを受講するなど、研鑽を積んでいる。

2004年結成の坂川奈緒子とのデュオにて特に活発にリサイタルを行っており、パリ、シャティヨン、ラライ城(以上フランス)、高崎市(日本)におけるいずれの演奏会も好評を博す。

2003年よりシャティヨン音楽院ピアノ講師、また各地音楽院の器楽、声楽、合唱などの伴奏員としても活躍する。2007年よりエピネー・シュル・セーヌ音楽院において後進の指導に当たっている。

デュオについて

坂川奈緒子・中本陽子の二人はフランス.パリを拠点とし、2004年より定期的にデュオ.コンサートを催している。そのレパートリーは19〜20世紀のフランス音楽を中心に、オリジナル作品からオペラ・アリアや歌曲などのアレンジ曲までバラエティ豊かである。また、他の楽器奏者を迎えてのトリオ、カルテットなどの室内楽公演も意欲的に行っている。

2008年には音楽ネットワーク「えん」主催での日本ツアーを展開。知多(愛知県)、名古屋、京都、東京、高崎(群馬県)、全公演にて好評を博す。

分野を超えたコラボレーションによる舞台づくりも活動の視野に入れており、2009年5月には、フランス人画家イクシアを迎え、ギャラリー・コンサートを共催した。今回の京都公演においては、関西のテーラー達を中心とする服飾文化支援団体『BOITS Classic Academy(ボイツ・クラシックアカデミー)』と協力し、総合的な"楽しみ"としての文化の提案を試みている。