坂川 奈緒子 * オーボエ奏者

坂川奈緒子愛知県出身。13歳よりオーボエを始める。

高校在学時に各種コンクールに入賞した後、大幸財団丹羽奨励生として選出される。

19歳より渡仏。リュエイユ・マルメゾン国立地方音楽院オーボエ科・コールアングレ科を満場一致にて首席卒業。同校オーボエ科エクセレンス・コース(大学院)を満場一致の首席・審査員賞にて終了。パリ市立音楽院室内楽科卒業。

これまでにオーボエを小川和代、イヴ・プセル、ジャン=ルイ・カペツァリ、ダニエル・アリニョン、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ各氏に、コール・アングレをニッキー・オートフイユ氏に、室内楽をジャン=ピエール・サブレ、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ両氏に師事する。

2001年、UFAMコンクール(フランス・パリ)オーボエ部門にて満場一致の2位、およびレオポルト・ベラン国際コンクール(フランス・パリ)オーボエ部門にて1位を受賞。

在学中より積極的に演奏活動を行い、その分野はオーケストラ・室内楽のみならず、舞踏家や舞台俳優たちとの競演など多岐に渡る。2003年〜2005年においては、若手演奏家によって構成されるオーケストラ・オスティナートの首席オーボエ奏者として、パリ・オペラコミック座を拠点にフランス各地で演奏活動に従事した。

2004年よりオーケストラの傍ら、ピアニスト・中本陽子とのデュオ・リサイタルをスタートさせる。これまでにパリ、シャティヨン、ラライ城(共にフランス)、高崎市(群馬県)などで公演、好評を博した。

現在は後進の指導、室内楽やオーケストラのほか、木管三重奏トリオ・カラムのメンバーとしてフランス国内外でコンサート活動中。

デュオについて

坂川奈緒子・中本陽子の二人はフランス.パリを拠点とし、2004年より定期的にデュオ.コンサートを催している。そのレパートリーは19〜20世紀のフランス音楽を中心に、オリジナル作品からオペラ・アリアや歌曲などのアレンジ曲までバラエティ豊かである。また、他の楽器奏者を迎えてのトリオ、カルテットなどの室内楽公演も意欲的に行っている。

2008年には音楽ネットワーク「えん」主催での日本ツアーを展開。知多(愛知県)、名古屋、京都、東京、高崎(群馬県)、全公演にて好評を博す。

分野を超えたコラボレーションによる舞台づくりも活動の視野に入れており、2009年5月には、フランス人画家イクシアを迎え、ギャラリー・コンサートを共催した。今回の京都公演においては、関西のテーラー達を中心とする服飾文化支援団体『BOITS Classic Academy(ボイツ・クラシックアカデミー)』と協力し、総合的な"楽しみ"としての文化の提案を試みている。